書評|中野信子の「キレる!」を育児参考書として読むと?「怒る」と「叱る」の決定的な違いとは?

今日は認知神経学者の中野信子さんという方の書籍「キレる!」を読んで。

この本は簡単に言うと、キレることを一つのコミュニケーションの手段として有効に使いなさいと、
一言で簡潔にいうとそういうことを言っています。

で、なぜこの本を私が読もうと思ったのか、についてですが、
最近、妻が切迫早産の危険があって療養している中で、
2歳の長男の育児を一手に引き受けてやるようになってるんですね。

で、ずーっと一緒にいるとね、やっぱりイライラすることも多くなってくるわけですよ。
当たり前ですが。
で、結構その子供の行動とかに対して感情がかき乱されたり、
それによって自分自身が落ち込んでしまったり、ということが多々あったんですよね。

で、自分のためにも息子のためにも、
ちょっとどうにかしたほうがいいな・・・というように思っていた時に書店に並んでいて、
目に飛び込んできたのがこの中野信子さんの「キレる!」だったのです。

今回はこの中野信子さんの「キレる!」を
育児参考書として読んでみた場合どうなるか?を解説してみました。
特に、育児の中で「怒る」と「叱る」の違いについて、
よくわかる話になっているので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

キレる原因について

愛情ホルモンのオキシトシンがキレる原因?

まず、結構キレやすい対象っていうのがあって、
それは自分の両親とか子供とか、はたまた旦那さんや奥さんなど、
自分と近しい関係や家族に対してよりキレやすくなる、ということです。

愛情ホルモンのオキシトシン。
これが分泌されると、愛情を感じるような良いホルモンなんですが、
この愛情ホルモンが実は人がキレる原因にもなっている、というのです。

この愛情ホルモンのオキシトシンっていうのは、
自分と他人との一体感を感じるようなホルモンなんですね。
なので、自分以外の人に対しても自分と同じような親近感を持って、
好意を抱きやすくなる、という側面もあります。

しかし、自分と同じ一体感を感じるが故に、
同族憎悪のような形で、一体感を感じるからこそ、
他人であれば気にならないような細かいところも、自分の近しい人や家族に対してはイライラしてしまったり、
ということがあります。

他人なら笑って許せるのに、奥さんや旦那さん、子供や親になると許せない!ってなることってあるじゃないですか。
あれですよね。
分泌されると一体感を感じるオキシトシンによって、逆に近親者にはキレやすくなる、ということです。

ただ逆に、自分と周りを分けてしまうことでも憎悪や怒りが湧きやすくなることもあります。
それが差別意識とか、選民思想とかそういうものですね。

これは逆に自分や自分たち以外のもの、と分離させる考え方で、
これはこれで人の気持ちが分からなかったり、共感することができないため、
キレやすくなる、という面があります。

不安な気持ちからキレる

あとは、キレる時の心理状態として不安があるということ。
やっぱり人って不安だから怒るっていうのはあるみたいなんですね。

不安だから怒る人の一つの傾向としては、
小さい頃から自分の親にああしなさい、こうしなさい、と言われたことを、
忠実に守ってきた人、つまり予定調和を促すような育てられ方をした場合に、多いようです。

そういう人って、逆に、予想に反した出来事だったり、突発的なことが起こった場合に
不安になりやすくなります。
その不安が怒りになって現れてくる、というものなんですね。

ちの妻の話なんですが、
子供が例えば何かこぼしちゃったり、想定外のことが起こると、
かなりの怒りのボルテージは上がってるなーっていう風に思うんですよね。

そうやって子供に対して怒るのも、予想外の状況になって、
不安になっている、というのはあるんだろうな、と思ったわけです。

怒ると叱るの違いとは?

で、この本ではそういう怒るということを、1つのコミュニケーション手段として、
上手に使っていけば人間関係、円滑になりますよ、ということが書いてあります。

ただ、基本的に感情に振り回されずに、手段として怒ることができれば、の話です。
実際に相手に対してキレた場合でも、しっかり心の中は冷静な上で、敢えて怒ることを選択する、
という感じならいいですが、
一般的な意味である感情的になる、という意味の怒るであれば人間関係が円滑に進むどころか、
逆にこじれてしまう場合も多々あると思います。

子育ての場合もそうですよね、
冷静に子供のためを思って叱る、というのはコミュニケーションとして成り立つと思いますが、
感情的に怒った場合は何の解決にもなりませんし、関係も進展しません。

特に子供なんて言うことなんて基本的に聞かないわけですから、
そういう部分ではやっぱり親子供に鍛えられますよね。
自分の器というか、キャパシティーを広げていかざるを得ないわけですから。

感情のコントロールをしていくことも大変ですが、
やっぱり子育てをしていく中ではやっていくしかないわけで、
本当にその辺は逆に親として育ててもらっている部分はあると思うんですよね、子供に。

で、話を「キレること」に戻すと、
怒ってしまうっていうのは、やっぱり冷静な判断ができなくなりますし、
そうなると、直感が鈍って大事な時に正しい選択ができなくなってしまうんですよね。

そう考えると、やっぱり怒って感情的になってしまうのではなく、
コミュニケーションとして怒りって言うのあの適切に使っていきましょうっていうのが、
この本の趣旨でもあるんですね。

まとめ

はい、ということでキレることを一つの対人関係のコミュニケーションとして使っていきましょう、
という著者の主張に対して、私は感情に振り回されず、冷静に利用できるのであれば、まぁアリかもなぁ、という感じです。

ただ、私の場合は基本的に感情的になったら負けというか、
感情に振り回されて怒るの百害あって一理無し、だと思います。

子育ての現場でも、やっぱり常に一緒にいると感情的になってしまいそうになるときもありますが、
そういう頭に血が上った時は特に怒ってもいいことありません。

子供自身も感情に振り回されて怒ってるのか、
それとも、冷静にコミュニケーションとして怒ってるのか?
その辺の判断はしっかりつきます。

感情的になっている時には、
子供も怖くて泣いたり、いうことを聞いたり、
ということがその場ではあるかもしれませんが、
深いところでは、親の未熟さや幼さというものも感じています。

その辺はアドラー心理学のベストセラーである、
「幸せになる勇気」に詳しく書いてあったりするので、
よかったら読んでみてください。

私も何度も何度も読み返している大好きな本の一つです。

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